ボン条約会議でジュゴン保護推進を勧告

2002年9月、ドイツのボンで、第7回移動性野生動物種の保全に関する条約締約国会議(COP7)が開かれ、ジュゴンの保護について2つの勧告が採択されました。

 この条約は、1979年にボン(当時の西ドイツ)で開かれた国際会議で採択されたので、「ボン条約」の名で知られており、英語名(The Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals)から略称「CMS」とも呼ばれています。

 条約では、渡り鳥はもとより、トナカイ、クジラ類などの哺乳類、さらには昆虫までもが対象になっています。日本は、この会議には参加せず(批准はもとより署名もしていない)、また参加しようという動きもありませんでした。不参加の理由は、この条約にクジラ類が含まれることから水産業界などから強い反対があるので、といわれていますが、正確なことは不明です。

 この条約の正文は、英語・フランス語・スペイン語で記されています。決議や勧告なども、この3か国語で著されています。

2つの勧告は、いくつもの前提のあとに複数の本文が続くという、条約によくあるスタイルをとっています。「勧告7.4」は、COP7の第4勧告であることを示しています。

 以下は当会による英文からの訳です。厳密な議論をする方は、前記の3か国語のいずれかを参照するようお願いします。

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