世界のジュゴン

 ●モザンピークのジュゴン         
モザンビークのジュゴン

 モザンビークの海岸の悲しい犠牲は偶発的ではない。それはモザンビークのバザルト(Bazaruto)群島で数多く発見されてきたが、最近はその数が106まで減少していた。これはインド洋の東アフリカ沿岸に多くのジュゴンが生息しているからである。
 ジュゴンは大変やさしい生物で海草を食べる。10分おきに空気を吸いに上がる。ジュゴンはその地域の70%の人々が使う死に至らしめる格子状の網で捕らえられる。この網は違法であるが、人々は使い続けている。この網はこの群島の海峡に渡ってかけられ、そこを泳ぐジュゴンをわなにかけ、溺れてしまう。最近では2002年6月、ある漁師が生物(ジュゴン)を食べるために切ろうとする直前で捕らえられた。人々は「豚魚(pig fish)」と呼ぶ、なぜならジュゴンの味は豚肉のようだからだ。
 ジュゴンの多くは、バザルト群島国立公園地区(当局が違法な漁の方法をなくすために攻勢をかけている数少ない場所のひとつ)にいる。公園の管理人は、この地域のぜいたくなホテルが所有するモーターボートに対して公園を警備するなど、ジュゴンの生息を減少する驚異に対し警戒している。
 公園の当局とホテルのオーナーは、ジュゴン(現在海の希少生物のひとつ)は国にとって外貨を稼ぐ協力な観光資源であることを地元の人々に説得するキャンペーンを始めた。
By Komba Magazine,
ISSUE 3 - 2002.


  




イラスト:益山典子さん

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