「設立の経緯」
私たち「北限のジュゴンを見守る会」は、沖縄に生き残っている海棲哺乳類ジュゴンの保護を目的として野生生物に関わる研究者と市民が手を携えて設立しました。
かつて沖縄の人々になじみの深い生きものだったジュゴンは、戦後の乱獲と開発により生存の基盤を失い、一度は絶滅したと考えられていました。
しかし、皮肉にも米軍海兵隊普天間飛行場の移設先として沖縄島の東海岸、辺野古沖が候補地として脚光をあびる中、地元では以前から生存が噂されていたジュゴンがマスコミによって1998年に確認され、その生存が公にされたのです。
沖縄では地元における地道な保護活動がはじめられましたが、その保護活動は「本土」のメディアや自然保護団体に伝えられることはなく、沖縄のジュゴンの存在もほとんど知られていませんでした。
国際的な保護動物であり、日本の天然記念物に指定されていながら、沖縄のジュゴンが有効な保護対策もされないままに日本の海からその姿を消そうとし
ていることに私たちは大きな憤りを持ち、かつて有害鳥獣として駆除され続け、最期の一羽にな
ってしまったトキの悲劇をくりかえしてはならないと考えました。
そして1999年11月、さまざまな分野で活動していた鳥獣保護法「改正」を考えるネットワークの研究者および市民の有志は沖縄のジュゴンの危機を見過ごすことはできないと判断し、この会を立ち上げました。2000年4月、沖縄のジュゴン保護団体と連携し、国際的なジュゴンの研究者を招いて、日本で初めて沖縄のジュゴン保護をテーマとした国際シンポジウムを開催しました。
こうして私たちのジュゴン保護活動が開始されたのです。
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